無駄な計算を無くす: Sample 4: 乗数の乗数(FORTRAN)
言語の変更:
C版
■ 概要
式(1)には乗数の乗数があります。公式を知らないと仕方がありませんが、知っていればもっと簡単に書き換えられます。ただし括弧の中の式が複雑なら、そのまま計算したほうがいい場合もありますので、ご注意ください。

下の「回答例」ボタンをクリックすれば、式(2)に回答例が表示されます。興味がある方はクリックする前にぜひ考えてみてください。

Code 1は式(1)によってコーディングしたものです。Code 2は式(2)によってコーディングしたものです。配列xとyのサイズnは10,000とします。計算時間が非常に短いので、より正確な計算時間を得るためにこの計算は5000回まわします。
■ ソースコード
◆ Code 1 | ◆ Code 2 |
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■ 計算時間の測定結果
Code 1とCode 2の計算時間の測定結果を表1に示します。ここではそれぞれのコードを5回実行して、平均とCode 1とCode 2との計算時間の比率も表示します。
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 | 倍率 | |
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Code 1 | 5.46 | 5.51 | 5.46 | 5.44 | 5.38 | 5.45 | 2.07 |
Code 2 | 2.62 | 2.64 | 2.65 | 2.65 | 2.64 | 2.64 | - |
■ 考察
Code 1はCode 2に比べて2.07倍遅いという結果が得ました。